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2011年5月23日 (月)

体質別医学会 5月

5月22日に、平成23年度2回目の体質別医学会が開催されました。

午前中は、生化学の勉強会でお世話になっているBさんが招かれ、今月から検査数値についての講義が始まりました。

〈検査数値について〉

TP(総蛋白)

正常値は6.7~8.3g/dl。アルブミンとグロブリンを足した値。

・ALB(アルブミン)

体蛋白消耗の補充、つまり身体を作る源。遊離脂肪酸の運搬。(血管の内壁は脂質でできているので、遊離脂肪酸が裸のまま血管をながれると、血管壁をくっつけて破壊してしまいます。そうならないように、アルブミン(一部グロブリン)は脂分子をくるみ、LDL(低分子リポ蛋白)やHDL(高分子リポ蛋白)を構成しています。

・GLB(グロブリン)

グロブリンも、血管の中で脂分子をくるみ、リポ蛋白を構成しています。コレステロールはグロブリンの中のひとつなのです。グロブリンは主に免疫機能に関与しています。

ALB(4.5)+GLB(3.0)=TP(7.5) と ALB(3.9)+GLB(3.6)=TP(7.5) ではどちらもTPが正常範囲値ですが、後者(ALBが低い)のほうが、風邪などで免疫機能を担うGLBが増加した場合で、体力が低下した状態なのです。

体細胞をつくり、血液やホルモンなどのありとあらゆる物質を作る蛋白の値を、重要視します。

Hb(ヘモグロビン)

男性 13.5~17.6g/dl  女性 11.3~15.2g/dl  

HbA1cは、糖尿病の指標となる数値で、正常値は5.1~5.9です。つまり、Hbの値が12で、HbA1c=10なら、12-1.2=10.8しかHbとして機能しないということです。

甘い物の過食は血液を傷めるっちゅうことね!(*≧m≦*)

Plt(血小板)   

血液凝固因子。つまり出血を止める。成人の血液総量は4~5ℓ。成人の毛細血管をつないだら、地球2周半(約10万km)あり、様々な場所で毛細血管が日々壊れています。出血しても、止血するから生きていけるわけで、とりわけ表面に現れない内臓の出血をとめるためにもPltは重要。肝臓や脾臓の機能が低下すると、Pltは低下します。

ChoE(コリンエステラーゼ)

コリンエステルをコリンと酢酸に分解する酵素 肝機能が低下すると低下する。

Tcho(コレステロール)

細胞膜や神経の膜構造の重要な構成成分。胆汁の材料。前駆体はV.Dの材料。ミトコンドリアでの電子伝達系の主要補酵素ユビキノン(CoQ10)合成要素。

一般内科医の浜六郎氏は、コレステロールが低い人ほど癌になりやすく、高ければ高いほど長生きしていると、世間では悪玉とさげすまれているコレステロールを擁護しています。『下げたら、あかん!コレステロールと血圧』

何故、放射線を浴びると癌になりやすいのか?

それは、放射線が遺伝子DNAを傷つけるからです。

人間は、生きているかぎり、1日1兆個の細胞を、遺伝子DNAで複製して生成しています。そのうち、100万回に1個は誤って正常細胞でないものが発生しています。つまり、1日100万個は間違った遺伝子の細胞が発生することになります。放射線を浴びると、遺伝子が傷つけられる頻度が高くなり、間違った複製が多くなるわけです。健康な免疫機能があれば、異常細胞は末梢されますが、免疫機能の低下により、末梢をまぬかれた異常細胞が、年月を経て癌へと成長することになります。

なお、コレステロールが足りない人は、何回も作りかえないと駄目なので、DNA複製の回数が増え、異常細胞を生成してしまう率が高くなるというのが、コレステロールが少ない人が癌になりやすいという理由です。

大櫛陽一・東海大医学部教授は、脳卒中で入院した患者約4万8000人について、高脂血症の有無と入院中の死亡率を分析した結果、脳梗塞では、高脂血症でない人の死亡率は約5,5%、高脂血症の人は約2,4%。脳内出血では、高脂血症でない人の死亡率13.4%、高脂血症の人は6.3%。クモ膜下出血では、高脂血症でない人の死亡率は約17.3%で、高脂血症の人は6.3%と約3分の1だった。(社団法人「日本脳卒中協会」)

大櫛教授は「コレステロールは血管の材料になるので、高いほうが血管の状態がよかったのだろう」と話しておられます。  

コレステロールはアセチルCoAからV.Cを使って合成されます。

コレステロールの合成を阻害するHMG-CoA還元酵素阻害薬は、高脂血症と診断された人に一般に処方されています。この薬を服用して寝たきりになった福田実さんは、国と医薬品機構に副作用の認定を拒否され、提訴し、勝訴されました。(『私は薬に殺される』福田実)この方の場合は、薬を服用するだけでなくまじめに運動されたので余計に細胞を壊し、コレステロールによる修復が不足して横紋筋融解症を発症したのではないかということでした。

〈癌の病理検査〉

海外の病理医は、ある腫瘍が、別の場所に移動して増えていたら、悪性と診断される。

日本の病理医は人相で悪性と診断する率が少なくない。

胃癌の細胞としての標本35個に対して、アメリカ、カナダ、フィンランド、ドイツの病理医は20%が悪性と診断したのに対して、日本の名だたる大学病院の病理医は、80%が悪性と診断された。

乳癌と診断された女性が、5箇所の医療機関を受診したが、悪性、良性を含め全ての診断結果が違ったことを話され、くれぐれもセカンドどころか、命にかかわる病気ならできるだけ多くの医療機関を受診しなければならないということでした。

アメリカでは、癌治療に対して戦ってはならないとする治療方針が主流になってきています。抗癌剤で多臓器不全を起こして死にいたる経過があまりにも多いからです。

日本でも「癌の縮小」より、患者さんのQOLと長く生きることを第一の目標とする医療機関があるそうです。『e-クリニック』

午後からは体質別健康法です。

〈アーユルウ゜ェーダの脈診〉

六部定位脈診でいうところの尺中の部位に示指をあてて寸関尺と診る。

ウ゜ァータ

肝系統 風 蛇のような脈→弦脈に近い?

ピッタ

心系統 火 蛙のようにピョンピョンはねる脈 食欲旺盛 

カパ

腎系統 水 白鳥や静かな湖のような脈

アーユルウ゜ェーダでは「お通じをつけないで治るはずがない」と言われます。

カパの脈の人は静かで細沈=腎虚になりやすい。このタイプの人に合う漢方薬として2種類あげられます。ひとつは桂枝湯系統。つまり体液はあるが熱が足りない場合、桂枝湯、真武湯、附子湯、生姜湯(生の生姜のジンゲオールでなく、乾燥したショウガオールのほうね!)などのような温めるもの。もうひとつは、体液も熱も足りない場合の補血・滋陰剤。補血は当帰、芍薬。滋陰は地黄、麦門冬、天門冬。

このタイプの人は、体質別健康法では陰衰性体質(陰虚性体質では、中医学の陰虚と混同しやすいため、陰衰性体質と改めます)にあたり、発汗してはいけない。

発汗してはいけないとき

少陽病、少陰病、亡陽の者、咽喉乾燥する者、淋家、瘡家、亡血家は発汗を禁ず。

続いて陰衰性体質の表の説明が続きました。度の強いアルコール=蒸留酒が嫌いというのは、理気剤(香附子、紫蘇、陳皮)のように作用するからです。血液の中から、流すエネルギーを引き出すから、体液(血液)不足の人に使うと消耗します。

膀胱炎になりやすい。膀胱炎のときはお風呂は駄目で、足湯でも、温もる程度で、発汗は避けます。竜胆潟肝湯(腎虚を治し炎症を取る)が劇的に効きます!ツボでいうと照海。任脈(冷えている)がでてたら列欠。任脈の人は恥骨が冷えています。陰交が痛いか硬く、寸口がはれているほうの列欠を押さえると、陰交の痛みはとれます。

〈発汗治療法〉

体質別健康法の根幹である、発汗治療についての補足説明。

汗をかく皮膚組織は全身の16%を占める立派な臓器であり、発汗は、体内の老廃物や有害物質を排泄する、身体の掃除機能である。大気汚染、農薬、食品添加物、環境ホルモンなどの化学物質は多くは脂溶性の毒素であり、水溶性葉緑素(ササヘルス)があれば、お通じで体外へ排泄されるが、なかったら腸肝循環を繰り返し、お通じからは排泄されない。皮脂腺から排泄されるべく、皮膚に蓄積され、毛穴が酸化脂で詰まっている場合はアトピーなどの様々な皮膚疾患の原因となる。(普通の野菜は脂溶性葉緑素)

最後に実技。アーユルウ゜ェーダの脈診も交えて、漢方薬や治療穴を決めて、M先生の硬い腰やお腹が劇的に柔かくなり、勉強になりました。

ほんまに内容濃い一日でした。(* ̄ー ̄*)

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