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2012年4月 5日 (木)

体質別医学会 2月 その2

〈食物の陰陽〉

食物の陰陽‥‥‥‥形而下 エネルギー発散前 働く前

東洋医学の陰陽‥‥形而上 エネルギー発生中 働いてるとき

食物の陰陽は、形、生育環境、調理法によって決まる。テキスト87頁の形による分類、図を見て、具体的にどんな食物があてはまるか、例をあげて説明されました。それは省略します。(。・w・。 )

Q,人の体を後ろから診たとき、左腎は少し上、右腎は少し下に位置している。何故か?

N先生曰く、「解剖学の先生から、右腎は肝臓に押されてるからと教わりました。」
西洋医学の観点からの答えですね。

漢方では、左腎水、右腎は命門の火です。左を火足り、右を右極とも言いますが、これから左の火を指しているのは、心臓のことでしょう。左は腎臓と心臓で水火既済と言います。左の心臓がメインバーナーで、右腎が種火です。左の腎臓は陰=軽い、右の腎臓は陽=重いから左腎のほうが右腎より上の位置にあると考えられます。

体の判断をするときによく使うことで
左半身に症状が出る人、または右半身に症状が出る人があります。

口から冷たい物を摂ると左右両方冷えます。
右側‥‥陽+陰=±0
左側‥‥陰+陰=-2 → 極端な陰になり、機能しない。 → 左半身の症状

カロリーの塊:肉ばかり食べる
右側‥‥陽+陽=+2 → 極端な陽になり、機能しない。 → 右半身の症状
左側‥‥陰+陽=±0

Q,H先生の質問「ビールばかり飲んでいて右足が痛い患者がいるが‥‥」

A,ビールをたくさん飲める人は便秘している。上行結腸で便秘していたら右側の下肢に行く動脈が圧迫されて、下肢痛になる。肉の食べすぎで右半身に症状が出てる場合は、下肢だけでなく、首から肩から背中から全て右半身が硬くなる。

もうひとつの観点
血の問題は、左に出ます。右は火=気の問題、さらに寝不足は右に出ます。

右側の滑肉門、天枢、大巨に痛みがでるのは、寝不足。
左側の滑肉門、天枢、大巨に痛みがでるのは、甘い物、冷たい物の摂りすぎ。

左は水‥‥血液、水が少ない、汚れている。血に問題あると左にでる。
左の脈が細い、弱い人は、何をおいても、補血の漢方薬が処方される。
    ↓
  八珍湯=四物湯‥当帰・芍薬:補血
              川芎:下腹部の気の停滞を取る
         +   地黄:滋陰

        四君子湯‥人参:補気、胃の働きを良くする
               白朮・茯苓:胃腸の水分の停滞を取る
               炙甘草
               (大棗は脾に効くが入ってません)
          +
        さらに、黄耆:補気
             桂皮:補陽剤 を足すと 十全大補湯になります。

ビタミン剤で言うと、赤血球の材料のプロテイン(蛋白質)
            ビタミンA 肝臓からの鉄の運び屋
            ビタミンB 骨髄で赤血球を作るのに必要

八ツ目製薬の営業の方曰く、白内障になっても、ビタミンAを充分取っていると取っていないより、随分見えやすいそうです。

基本的に、気だけでは、治療は無理なケースが多いです。治すには、物質、食べ物を必要とします。食べ物を体の中で利用させるには、酵素が必要で、酵素を働かせるには、補酵素=ビタミンが必須です。

〈症例〉
歯科医Aさんのネフローゼが完治しました!
約1年前、ネフローゼと診断されたAさんは、病院の主治医に、ステロイド大量投与と半年間の入院を強く勧められる。しかし、Aさん及びAさんの奥さんは、色々調べて、ステロイド治療の結果がかんばしくないこと、ステロイドから離脱不可能→長期投与による副作用の数々、感染症による死亡の危険、遅かれ早かれ腎透析じゃないか!と、ステロイド治療を拒否。伴東洋治療院での治療を選択されました。

始めの2ヶ月間、漢方薬とビタミン剤による治療で良くなってきました。良くなってくると、まじめなAさんは、歯科医の仕事を開始しました。ネフローゼを治すには、絶対的な休養が基本です。1ヶ月間仕事をして、Aさんの病状は悪化しました。また、2ヶ月間、漢方薬とビタミン剤の治療を受けて休みました。2ヵ月後、病状が好転したAさんは、また仕事を再開しました。しかし、今度は半日だけ、午前中だけ働きました。2周間に一度、漢方薬を合わす治療に通い続けました。
1年近く経って、尿蛋白はマイナスになりました。
主治医は、どうやって治ったのか一切聞きません。「たまには、自然治癒することもある!」と言ったそうです‥‥ヽ(*≧ε≦*)φ

Aさんの命式
年:壬寅、月:丙午、日:壬午、  空亡:申酉、支合:巳辰 
時間がわからないので、三つで検討してみる。
自分=壬はふたつあるが、支に水がない。→根っこが弱い。丙は天干に一つだが、月齢を得ているうえ、年支、月支、日支三つ全てに火があり、根っこが強い。腎はまぁまぁ強いが、木と火でエネルギーを抜かれる。この場合、腎=水とその親=金を補う。金、水が喜神となる。
Aさんが疲れてくると、申=大腸、酉=肺にくる。もっと疲れると、巳=心又は小腸、辰=胃にくる。Aさんは無理すると胃腸が弱る。命式からは、腎虚になりやすい。

腎虚を補うには二通りある。

・六味地黄丸などの地黄丸系統:中味を見ると肝腎を補う処方→肝虚を補う。

・桂枝湯:肺腎を補う→腎虚を補う。
腎虚の人は下半身が虚している。下半身にエネルギーを持っていくには芍薬を多くする。→桂枝加芍薬湯(一般に胃腸の薬)これに膠飴(麦芽糖)を足すと
      ↓
    小建中湯:色白で胃腸の弱い子に効く。潰瘍性大腸炎、クローン病に効く。

参考:一般に胃腸が弱いと補中益気湯や茯苓飲を使う。

 色白で胃腸が弱い人、空亡が申酉である場合が多い。しかも、疲れてくると「~でないと駄目!」と、融通が利かない。肺は粛降作用(ぎゅっと締めて下に降ろす)。肩が凝る。息が浅くなり、胸の筋肉が堅くなる。胃腸が弱い。肺の循環を良くするには桂枝湯、さらに腸に血液を流してやるには桂枝加芍薬湯、これに膠飴を足すとお腹の弱い虚弱児に適用される小建中湯となる。
申酉の人は、桂枝加芍薬湯か小建中湯が基本となる。
これを飲んでも、京門などに反応があれば、地黄は消化不良で使えないから、芡実、枸杞子を足す。Aさんは気を使い過ぎるので、厚朴(神経質、喉が詰まる→梅核気)。それでもみぞおちのつかえがとれないときは、半夏を足す。→下半身まで通る。肺は気を司る。腎は納気を司る。芡実、枸杞子でエネルギーを中へ引き込む。

腎虚でも金水を補う人には、桂枝加芍薬湯となるわけです。胃腸が弱い人には、地黄丸系統は使えません。これがわかったのは四柱推命のおかげです。

〈症例〉
伴先生の命式では
空亡:寅卯→胆と肝、支合:亥戌→左腎又は右腎と胃。
この場合は、肝腎の虚なので、六味地黄丸か八味地黄丸、+人参(胃が弱ったとき)+半夏(胃が弱ってさらに通過障害)。これで、空亡も支合もカバーできる。

空亡が寅卯の人は、よほど疲れているときは支合:亥戌→命門、左又は右京門、志室、腎兪、中脘。ちょっと疲れているときは空亡:寅卯→期門、日月、外関によく出ている。ちょっと疲れたら季肋部が停滞してイライラするわけ。

一般の漢方処方では、蔵象論が主体で、腎虚の場合に桂枝加芍薬湯なんて使わないでしょう。しかし、ここでは、経絡治療出身なので、問診では腎臓の症状であっても、ツボの反応から経絡を診たら肺の症状がすごく出ていることがあります。そして、個々の漢方薬が何処に効くか、帰経を診て、漢方薬を合わしています。腎虚といっても、肺が吸った息を腎に持っていけない腎虚と、腎臓という倉庫がつぶれていて肝臓という工場に持っていけない腎虚があります。腎虚で肺を補うことは、難経69難で鍼灸師には当たり前のことです。漢方薬の処方と鍼灸治療は、同根。漢方薬の処方には、東洋医学の知識が欠かせません。帰経での処方が、効果のないものという意見もあります。しかし、四柱推命での知識も利用すると、帰経で合わすと、見事に漢方薬がばっちり合います。

手前味噌になりますが、これほど漢方薬をきっちり合わすから、ネフローゼのような西洋医学でも難しい病気が完治するのでしょうね。漢方薬ってすごい!

4月からは、新たに体質別経絡治療が始まります。
伴先生は、今、ひとつひとつの生薬がどのツボに匹敵するか、日々の治療で検証しています。ある漢方薬が合う患者さんは、治療穴が決まり、その効果が非常に高いのです。
鍼灸院では、漢方薬は処方できませんが、漢方薬のテスターを診断に使うことはできます。4月からは、順番に、漢方薬の処方配穴を明らかにしていきます。なお、ブログでは公開しませんので、DVD通信にてご覧くださいませ!
体質別医学会通信会員のお申し込みは、FAXか電話にて随時受け付けています。伴東洋治療院を検索すると、HPにアクセスできますのでご覧ください。(o^-^o)

 

 

       

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